roof&wall

屋根材のお話し

屋根材メーカーは軽い屋根を作り建物にかかる負担を軽減するように取り組んでいる傾向が あると思います。軽い屋根材は家の重心を下げ地震に対する揺れを軽減するのに有効とされています。すべてのメーカーが軽い屋根を出している訳ではありません。昔ながらのいぶし銀の光沢をもつ日本瓦などはやはり伝統と重厚な印象を与え家に重厚感をあたえるような材料を扱っているメーカーも数多くあります。大型物件の屋根材は従来同様で鋼板製の屋根材が主流です形状は 従来品から多少変更はありますが基本的なところはあまり変わっていないような気がします。

 

種類と特徴

住宅屋根材

素材種類 屋根材形状 商品名 参考屋根勾配 ※ 重量 ㎡/kg
金属系立平葺 嵌合式平葺 たてひら 5分勾配以上 4.6kg~
金属瓦 瓦形状 メタルルーフ 2.5寸勾配以上 4.69kg~
金属系葺(断熱付) 平横葺 ガルテクト・横暖ルーフ 2.5寸勾配以上 5kg~
銅製・金属・ステン 一文字横葺 一文字 3寸勾配以上 5kg~
金属系横葺 平横葺 横葺NSPro 2.5寸勾配以上 4.72kg~
金属系天然石化粧 平横葺形状 コロナ 2.5寸勾配以上 7kg~
FRP系瓦 波形状 カルカルーフ 2.5寸勾配以上 10kg~
アスファルト系 平葺 シングル 2.5寸勾配以上 9.1kg~
樹脂強化セメント系 波形状 ROOGA(雅) 3寸勾配以上 19.4kg~
樹脂強化セメント系 平形状 ROOGA (鉄平) 3寸勾配以上 21kg~
スレート系 化粧スレート コロニアル 2.5寸勾配以上 21kg~
粘土系瓦 和瓦 J形和瓦 4寸勾配以上 41.6kg~
粘土系瓦 平板瓦 スーパートライ110 4寸勾配以上 43.2kg~

 

大型屋根材

素材種類 屋根材形状 商品名 参考屋根勾配 ※ 重量 ㎡/kg
金属 重ね葺き ルーフ88 3寸勾配以上 7.48kg~
金属 重ね葺き ルーフ150 3寸勾配以上 8.98kg~
金属 ハゼ 角ハゼ500 3寸勾配以上 9.88kg~
金属 重ね葺き やまなみ1型 3寸勾配以上 5.8kg~

屋根勾配はあくまで標準地域で屋根長さが最短での標準施工の参考勾配になります。地域や建設条件などにより対応勾配が変わりますので施工店などに必ず勾配のお問い合わせ確認をお願いします。

※ 注意 ※
屋根勾配・㎡重量はあくまで参考の為に記載させて頂いています。違いがあると思うので正確な重量や資料が いる場合はお問い合わせいただければ揃えさせていただます。

 

 

壁材のお話し

屋根材同様に金属サイディングのように軽くて性能がいい商品や窯業系サイディングのように デザイン性に優れている商品などを各メーカーが開発し販売しています。昔の商品と著しく 違うのはサイディング(ランク)によって違いますが表面の塗膜処理で防汚性や遮熱性の向上 サイディング自体の色褪せしにくい塗料の登場だと思います。昔の様式の塗り壁やモルタルも 良いとは思いますが工期や予算を考えるとサイディングを張る現場が多いと思います。大型 物件の壁は角波が依然多いと思いますがこちらの鋼板も表面の塗膜がよくなり色落ちしにくく 遮熱機能や耐色染機能などが装備されている商品が増えています。

 

金属系サイディング・窯業系サイディングの比較

※ 注意 ※ 下記は参考データですメーカーや型によりデータは異なります。

金属系サイディング t=16㎜ 窯業系サイディング t=16㎜
材質 スチール+硬質ウレタンフォーム (イソシアヌレートフォーム) アルミ+硬質ウレタンフォーム (イソシアヌレートフォーム) セメントと繊維質を主な原料に板状に形成した外壁材
重量 ㎡/kg スチールサイディング t=15㎜ 約3.8kg/㎡ アルミサイディング t=15㎜約2.1kg/㎡ 窯業系サイディング t=16㎜ 約 19kg/㎡
熱伝導率 W/m・K 0.03 W/m・K 0.17 W/m・K
防音構造の組合せ 1,000Hzの音響透過損失は約40~50dBです。 1,000Hzの音響透過損失は約33~40dBです。
防火 一般的な住宅地域に住宅を建設する場合だと窯業系サイディングとあまり差がでませんが準防火地域などに建設する場合は許可を取れない場合があります。(要確認) 耐火構造などの認定を受けているメーカーの商品などがありさまざまな地域で使用できる商品が数多く販売されていると思います。(要確認)
寒冷地 ウレタンフォームに水分吸収の少ないものを使用しているメーカーの商品は比較的寒冷地でも安心して使用して頂けると思います。 凍害は寒冷地などで、外装材が水を吸収し、凍結と融解を繰り返すことで劣化する事が多くあまりお勧めできませんが施工方法を工夫する事によりと寒冷地にも対応すると思います。
製品種類 窯業系サイディングと比べると多少すくない感じです。 金属系サイディングと比べると多い

 

サイディング以外の壁材
商品名 規格 働き幅 特徴
ヨドプリント EN型 t=0.27(6尺~10尺) 625㎜ 鋼板製の壁材ですが柄は木目調で施工後、遠くから見ると木のぬくもりが漂ってきそうな商品です。
規格カラー波板 t=0.19~t=0.25 (6尺~10尺) 580㎜ 昔から使用されている波型形状の鋼板ですが屋根にも壁にも使用され重宝されている商品です。
別注カラー波板 t=0.35~t=0.5(指定寸法加工) メーカーで異なり 規格品と同様に波型形状の商品で壁にも使用されますが、こちらは屋根で使用される事の方が多い感じがします。
MSタフスパン250 t=0.5(指定寸法加工) 250㎜ 深めの凹凸でダイナミックな景観を表現できる壁材です。施工も縦張り横張り兼用でき建物にあったデザインに仕上がります。
タニタZiG t=0.5(指定寸法加工) 150㎜ プリーツ状のフォルムでデザイン性に優れたスパンドレルです施工後、ビスや釘が見えないのでスッキリとした感じを受けます。
ボトムフラット t=0.5~t=0.6(指定寸法加工) 635㎜・650㎜ 堅牢な外壁材で広い面巾で胴縁への取付けが早く、デザイン面で深いデプスが目立ち美しい外観に仕上がると思います。
角波 t=0.35~t=0.6(指定寸法加工) メーカーで異なり 住宅にはあまり使われる事はないですが大型物件では定番の商品です。働きも広く施工性に優れた商品です。

 

 

 

建材に使用されるガルバリウム鋼板とSGLの説明

従来の鋼板は亜鉛めっき鋼板と呼ばれていた材質が主流でしたが今は新しいめっき技術・塗装技術・高耐候化などのなどの技術が飛躍的進歩により高い耐候性を備え塗膜劣化による色褪せを防ぐ事ができるようになった商品が今回紹介するガルバリウム鋼板です。

ガルバリウム鋼板 ガルバリウム鋼板とは、米国のベスレヘムスチール社で開発されたアルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板です。そのめっき組成は、アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%からなっています。 アルミニウムの長期耐久性と耐熱性に、亜鉛のガルバニックアクション(犠牲防食作用)を合わせもつため、使用環境により、亜鉛鉄板(Z27)の約3~6倍の耐久性が期待できる優れた表面処理鋼板です。
上塗塗膜 裏面塗膜 建築用の上塗塗膜として最も使用されているのがポリエステル樹脂塗料を焼き付け塗装したものです。その他の塗膜としてはガラス繊維強化ポリエステル樹脂やフッ素樹脂などの塗膜もございます。裏面塗膜も腐食に対して格段の耐久性を発揮するようポリエステル系塗膜をしているのが一般的です。各メーカー独自の塗膜技術により高い耐候性を備え、塗膜劣化による色褪せを防ぎます。

 

表面処理めっき鋼板の最高峰
SGL エスジーエル
ガルバリウム鋼板の発売から約40年。確かな実績を持つガルバリウム鋼板をベースにマグネシウム(Mg)の防錆効果をプラス。ガルバリウム鋼板の3倍超※の耐食性を実現しました。とくに、腐食が起こりやすい切断端部や傷部などの腐食抑制効果が大きく、厳しい腐食環境でもガルバリウム鋼板を超える耐食性を実現。カラー鋼板の下地としても最適で、加工性も良好です。

現在ガルバリウム鋼板は建築材料としては最も一般的に普及している鋼板ですが、日鉄鋼板はガルバリウム鋼板をさらに進化させた鋼板を製造販売しています。弊社はNSプロスチール建材(株)より『SGL』鋼板ベースの商品を取り扱いしています。

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